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教師・PTA

口上 教員・PTAの「落語の授業」
2006年10月27日 瑞穂第四小学校 道徳授業地区公開講座
2006年07月11日 経堂小学校家庭教育学級の勉強会
2004年08月16日 東京都学校教育相談研究会 夏期講座研究大会
2004年11月13日 西湘地区 母と女性教職員の会

口上 教員・PTAの「落語の授業」

「落語の授業」の活動を重ねるに連れて、子どもや若い者だけではなく、教師や最高
責任者の保護者も大いに落語に接してもらいたいという思いが強く湧いてきた。
 落語に関しては、教師も最高責任者の保護者も子どもたちと同じレベルではないか
な、と考え込むことがある。実社会の文化傾向からそうなって当然だと判断はしてい
るものの、やはり、悔しさ、寂しさは残って仕方がない。
「親が落語が大好きで」という最高責任者の保護者の声には、「あたしは、どうも…
…」というニュアンス。「学生の頃、落研(落語研究会)にいましてね」という教員
も定年を迎えるという時期になってきた。
 そんなことで、最高責任者の保護者に「親子でいい笑いを」ということで落語のラ
イブを薦めたり、かつまた、教師向けには「落語の授業の仕方」というテーマで講演
もするようになった。
 お役に立てば、こんな嬉しいことはない。
 よろしく。
三遊亭 圓窓
2006・7・1 UP






平成18年度 東京都瑞穂町立第四小学校 道徳授業地区公開講座

講演『古典落語にみる日本の心』 三遊亭 圓窓

2006・10・27(金) 14時45分〜16時00分
 会場 校内体育館 / 聴講 教員・保護者
講演会参加者122名 / 授業公開参観者527名

公開講座 圓窓講演の感想

「落語家に犯罪者はいない!」
瑞穂第四小学校校長 高橋和雄
 本年度、道徳授業地区公開講座で講演いただいた三遊亭円窓師匠は、「学校教育で
落語を必修科目に。」と声を上げながら、全国の教育現場で講演や落語の授業に取り
組んでいらっしゃいます。
 今回の講演でも、現代はテレビやパソコン・テレビゲームなどの視覚情報の勢いに
押され、人の話を聞いてその状況や場面を頭に思い描くという、コミニュケーション
の原点が崩壊寸前の危機に陥っていると述べられました。
 落語は、扇子と手ぬぐいだけでいろいろと表現していくため、聞き手は常にそれを
想像しながら聞きます。噺家一人で何十人もの登場人物を演じます。衣装やメイクで
演じ分けるのではなく、目線や顔の向き、台詞の言い回しなどでそれら演じきります。
 つまり、登場人物それぞれの気持ちが分からないといい落語ができないわけです。
 自分以外の人間の気持ちが分かるというのも、子どもたちの大きな課題です。
 また、落語には人を殺したり、殴ったり、血を流したりという場面は一切出てきま
せん。残酷、残虐なシーンを日々垂れ流している現代のメディアとは対照的です。二
人の役を演じている際に、片方が台詞を言っている場面でも、もう片方を演じながら
落語は進められます。つまり目で話し手と聞き手を演じているのだそうです。目と目
をぶつかりあわせて話をするという原点を改めて教えられた思いでした。
 噺の内容以前に、落語の話芸としてのスタイルから、道徳を数多く考えさせられま
した。
 平成12年に小学4年生の国語の教科書に[ぞろぞろ]という話が載ったことを契
機に、教育現場へ数多く回られているとのことでしたが、今回の講演に際しましても、
快くお受けいただきました。
 心より、感謝申し上げる次第です。


「自分を振り返る時間だった」                 (5年生の母)
 とてもわかりやすく、楽しく拝聴させていただきました。
 なるほどと思うことが多く、自分を振り返る良い時間をいただきました。私が住ん
で過ごしているには、家庭や周りの小さな空間ですが、子どもや主人、親、兄弟、近
所の方々、感謝と気配りを忘れず、過ごしていきたいです。
 ありがとうございました。


「襟を正します」                       (2年生の母)
 円窓師匠の年齢を伺ってからのお話ぶりにまず驚きました。
 挨拶や声を出すこと、本当にあたりまえのことができない子どもが多いのは、大人
が見本になっていないからです。
 もう一度襟を正して子どもに接していかなければ。最高責任者として。
2006・11・22 UP








平成18年度、経堂小学校家庭教育学級の勉強会

『子どもと一緒に楽しくコミュニケーション』

講演『落語の中の教育論』 圓窓

2006・7・11 10時00分〜
 会場 校内ランチルーム
聴講 保護者


みなさんの一言感想

 親子のコミュニケーションを大切にしたいと思います。(2名)
  圓窓の一言「ついでに、夫婦の、ね」
 寝る前の読み聞かせを6歳と3歳の子どもにしている。時々、[まんじゅうこわい]
を聞かせています。声の大きさ、質など変えて、楽しんで読んでいたことが「話す、
聞く、思い描く」につながり、親子のコミュニケーションにつながっていたことを改
めて認識しました。これからも大切にして行きたいと思います。
  圓窓の一言「その[まんじゅうこわい]、あたしにも聞かせてくださいな」
 とかく、「百聞は一見に如かず」な世の中ですが、その逆も「真」なのかもと思っ
た。
  圓窓の一言「その格言は一理はありますが、『(テレビの)百見は一聞(生の会
       話)に及ばず』とでも言いたいですね」
 今まで「話す、聞く、思い描く」の「思い描く」は完全に欠如していました。空間
を読み取りながらコミュニケーションをやっていき良い循環ができたらと思う。
  圓窓の一言「今からでも遅くはないのです。やってみてください」
 子どもが帰って来たら「話す、聞く、思い描く」を思い浮かべながらもっと話を通
じてコミュニケーションをして行きたいと思います。(2名)
  圓窓の一言「子供が感動しますよ」
 この「話す、聞く、思い描く」とても大切であるが、今の時代忘れられているよう
です。
  圓窓の一言「そうなんです。テレビ、ビデオ、パソコン、ゲームと見るものばか
       りに囲まれているんですのもね」
 直接的な目先のことばかり気になりがちな子育てですが、手をかけすぎず目をかけ
て行こうと思います。
  圓窓の一言「その『手を掛け過ぎず目を掛けて』って、いいですね」
 子どもにも落語を聞かせたいと思った。(5名)
  圓窓の一言「いいことですよ。早過ぎることはありません。しかし、普通の寄席
       へ行っても子供用の番組をするというわけではありませんので。地元
       で『子供に聞かせよう』という会や授業を企画するのはどうです?」
 最近、思い描くということが少なくなっていると感じました。
  圓窓の一言「会話がなくなってんですね。話しましょう。聞く人はいくらでもい
       ますから」
 落語を初めて聞くことができ楽しかった。(3名)
  圓窓の一言「講演には必ず落語のライブを付けておりますので。甲斐がありまし
       た。生きているって、いいですね。いろんなことに出っくわせて」
 寄席にこれからは行ってみたい。(生の落語を聞いてみたい)(2名)
  圓窓の一言「是非、どうぞ。いつでも」
 話をすること、思い描くことの大切さを改めて感じた。
  圓窓の一言「日々、活用してください」
 大切なことを忘れないようにするために、参加して良かった。
  圓窓の一言「嬉しいですなぁ」
 今までの落語のイメージが大きく変った。
  圓窓の一言「いろんな人間がいる通り、いろんな落語家がいます。ですかあ、い
       ろんな落語があるのです。『みんな違って、みんないい』でありたい
       ですね」
 この「話す、聞く、思い描く」の3つの言葉の重要性を深く考えることが出来た、学
ぶことができた。(2名)
  圓窓の一言「これこそ、あたしの言う『笑涯楽習』です」
 落語は聞くことが重要で、それを思い描くことが勉強で、原点だと思った。
  圓窓の一言「そうです。『落語は聞く』です。落語は『見た』と言う人が多くな
       りました……」
 落語が「落ちを語る」だと改めて認識しました。
  圓窓の一言「語るに落ちた、ではありませんからね(笑)」
 聞き上手こそ話し上手、思い描いてこそ自分の身につくのだ。
  圓窓の一言「聞くことをしていると、いつしか話し方が巧くなっていくのです」
 言葉の大切さについて考えさせられる2時間でした。
  圓窓の一言「言葉って、空気のようにごく当たり前のものとして扱われてきまし
       た。ごく当たり前の中に大事なことが含まれているのです」
 話の「間」の大切さを知りました。(3名)
  圓窓の一言「間は無言ですが、生きているんです」
 お話の中の「手を差し伸べる」という言葉、身にしみました。
  圓窓の一言「手を出すより、手を差し伸べましょうね。ジダンは頭を出しました
       が(笑)」
 楽しく、落語を通じて教育論を学ばせていただきました。
  圓窓の一言「『落語の中の教育論』なんて、言い出したのは圓窓です、ハイ」
 お話の中の「親が聞き上手になる事が、子どもに思い描かせる事につながる」を生
活の中に取り入れたい。
  圓窓の一言「一日だけではなく、毎日の生活の中にですよ。よろしく」
 お話の中の「目を見て話す」「脳内の活性化」大変興味深かったです。
  圓窓の一言「落語に含まれているのです。集中力ですね。活性化も可能ですよ」
 豊かさや近代化が本来の教育を出来なくしていると聞き、感じていてもうまく行か
なかったり、別の教育に向いてしまうが、話を聞き、思い描くことを意識した教育に
向きたいと思う。
  圓窓の一言「誰かがやらなくてはいけない大切なことことですので、よろしく」
 お話の中で「話す、聞く、思い描く」ことの重要性を指摘されました。それを育て
るのは責任者の「責任」である。「思い描く」に大切なのは会話(目と目を合わす)
であり、間であると言うこと。わかります。
  圓窓の一言「ごく当たり前のことなんですが、取り組む人がなかなかいなかった
       んです。よろしく」
 思い描くことの大切さ。
  圓窓の一言「ボケないためにもね」
 身近なことなのに忘れかけていたように思う。子どもに一方的に話してしまったり、
聞くだけになってしまったり、きちんと会話していなかった事に気づかされました。
 話術の中の絶妙な「間」を体感できました。
  圓窓の一言「子供をいい話し相手にしちゃうんですよ」
 どんな話なんだろう? と思っていましたが、わかりやすく、日々の暮らしの中で
親子関係を築くつながりが沢山見えたと思います。今まで落語とは無縁でしたが機会
があれば寄席を見に、いや、聞きに行って大声で笑い、思い描いてみたいと思いまし
た。
  圓窓の一言「日々が大事ですからね。ヒビが入らないように。(笑)」
 出来ればこの講演を子ども達に、また多くのお母様方に聞いてもらいたいと思いま
した。
  圓窓の一言「また企画してください」
 わかりやすいお話で楽しく聞かせていただきました。聞くということの大切さがよ
くわかりました。
  圓窓の一言「難しい問題を易しく話すことって、難しいんですが、なんとか、や
       っています、ハイ」
 良いお話だったので、もう少し多くの人が集まれば良かったと思いました。
  圓窓の一言「とりあえず、この先、口コミで拡げてみてください」
 最初に聞かせる落語としては何が良いのでしょうか。
  圓窓の一言「教科書には圓窓口演の[ぞろぞろ][寿限無]が載ってますので、
       その辺からどうですか?」
 経堂小の子ども達にもライブの落語を聞かせたい(2名)
  圓窓の一言「あなたが覚えて、演ってみませんか? そんなことも楽しいなぁ」
 経堂小にまた来ていただいてぜひ子ども達に(親子でも)お願いします。
  圓窓の一言「先生と相談して、教室での落語の授業を企画してください」
 本当の豊かさとは何でしょうか。
  圓窓の一言「いろいろあるでしょうが、『笑い合える』ってぇのもその一つかな」
 2時間近く、この歳の私も集中して楽しませて頂けたのも魅力あるお話だったから
ですね。
  圓窓の一言「あたしよりは若いでしょう?」
 講演のあとの、落語のライブ、見事な「落ち」でした。
  圓窓の一言「あの噺は[夕立屋]といいます。江戸時代の小咄です。それをあた
       しが肉付けしました」
 大変有難く聞かせていただきました。
  圓窓の一言「みなさんの反応もよかったです」
 さすが、噺家! お話が上手です。ちょっと谷啓さんに似てるかも? と思いつつ
聞きました。
  圓窓の一言「谷啓に? そんなこと言われたのは初めてですよ。もう少し、いい
       者に似たかったなぁ」
 ありがとうございました。楽しかったです。(5名)
  圓窓の一言「これをご縁に、また」
 とてもおもしろかったです。引き込まれた。
  圓窓の一言「あなた方に集中力があったからですよ。講演もサッカーも集中力で
       す。(笑)」
 テレビにもっと出てください。笑点の時から好きでした。ご活躍をお祈りします。
  圓窓の一言「テレビはもういいですよ。落語はテレビ向きではないのです。(笑
       )」
 私も子どもも絵本で落語を楽しんでいます。
  圓窓の一言「いいことですね。将来が楽しみですね」
 思いやりのある、情緒あるお話が大好きです。
  圓窓の一言「人情噺ですね」
 先生の話し方は力強く脳に響きました。
  圓窓の一言「脳に障害が起きなかったでしょうか?(笑)」

2006・7・22 UP





第37回 西湘地区 母と女性教職員の会 全体会

三遊亭圓窓師匠をお招きして

「話す・聞く・思い描く」

会場 マロニエホール(JR鴨宮駅下車)
日時     04年11月13日(土)


参 加 者 の 声
市川 卯月
 私たちの願いは、生き生きとした明るい子供たちの笑顔です。
 子供たちが目を輝かせ、健やかにたくましく育っていくために、私たちができる事を
皆で考えていくのがこの会です。
 この日は、午前中に5つの分科会に分かれて、子どもを取り巻く様々な問題について
考えました。そして午後から、三遊亭圓窓師匠をお招きして、お話をしていただきまし
た。
 昔は生活の中に「はなし」があふれていたのに、自分で思い描かなくても描いてくれ
る「テレビ」が登場し、自然に脳細胞が使われなくなっている。
 せっかく赤ちゃんが大人の機能の70%もできあがっている耳を持って生まれてきて
も、テレビなどの影響で、その耳を最大限に使わない環境で育ってしまう。人と目を合
わせず、人の話が聞けない子どもが現に増えている。
 そんな師匠のお話に、私は終始うなずいてばかり。
 人と人とのつながりが希薄になっていく子ども達。携帯電話等でつながっている気に
なっていても、生身の人と人との表情を読みながらの会話をしてこなかった子ども達は、
人間関係にすぐつまずき不登校が増えています。悲しい限りです。
 目と目を合わせ、大きな声で「話す・聞く・思い描く」こと。これが教育の原点であ
るという思いを、師匠のお話から改めて強く持つことができました。
 師匠の落語[ぞろぞろ]は本当に楽しく聞かせていただき、思い描く時間が持てまし
た。師匠たったお一人なのに、そこにはしっかりと舞台が出来上がっているような感じ
で、登場人物が何人もいるように思えてくるから不思議です。
 最後の落ちには司会の立場も忘れ、大笑いしておりました。

 職場の中学校でさっそく紙芝居を致しました。
 とても師匠のようには表現できません。でも、「紙芝居なんて、俺たちガキじゃない
ぜ」と言っていた子どもたちが、話に引き込まれ大笑いしてくれました。
 国語は日ごろから「話す・聞く」そして「読む・書く」ことを重視しておりますが、
 ここでもまた改めて「思い描く」ことの重要性を感じました。
 私たちに楽しく、また教え多き時間を与えてくださいましたこと、本当に感謝します。
 ありがとうございました。

西湘 母 女性教職員

小学校教員 R.H
 三百余人が待ち受ける、演壇と高座が設けられたホールに三遊亭圓窓さんは入ってこ
られました。
 講師紹介後、講演が始まりました。噺家さん特有の語るような話し振り、洒落を交え
た話に、会場は暖かな雰囲気に包まれました。
 落語は「見るものではなく、聞くもの」という話から入り、落語(ラクゴ)といわれ
るようになった経緯、そして、演題の「話す、聞く、思い描く」へと進みました。
 昭和20年、テレビが世に出てきてから、人々は「話しっ放し」「聞き流し」と楽な
方へと向かっていった。テレビは「思い描かなくて」すんでしまう。生まれた時、耳は
70%でき上がっているにもかかわらず、生まれてから「見る」ことばかりなので、「
思い描く」ことができず、人の話を聞くことができない。各地で行われている成人式の
ときがその例であると話されました。
 そして最後に、小学校4年生の教科書に初めて採用された古典落語[ぞろぞろ]を聞
かせていただきました。人物による話し振りの違い、豊かな身振り手振りに、会場のみ
なさんは、その状況や場面を頭に「思い描く」ことができたことと思います。
 国語の学習だけではなく、全教育活動を通じて、「話す、聞く」が取り上げられてい
る昨今、三遊亭圓窓さんの「思い描く」ということのお話に、確かにその通りと思いま
した。
 毎日の学校生活の中で、肝心な時に話せない子、じっくりと人の話を聞けない子が増
えているということは痛感しており、教師の側も「思い描ける」ような話、話し振りを
考えていかなければいけないと思いました。

西湘 母 女性教職員

小学校教員 M・M
 楽しく興味深いお話を聞かせていただきありがとうございました。
 先生のお話を聞き、クラスの子どもたちとまず”目と目をぶつけて”話をする−聞く
ということを実践してみることにしました。その上で、話の内容を想像し、頭に思い描
くことができるような子どもを育てていきたいなと思います。
 今、世の中が「見る」ということに依存している中で、”話す・聞く・思い描く”と
いうことをもう一度見直し、教育にあたっていきたいと思います。

西湘 母 女性教職員

匿名 A
 日本語の特徴など、わかりやすくて、これから日本語の指導にも役立てることができ
ます。ありがとうございました。

西湘 母 女性教職員

匿名 B
 普段、職業柄、人前で話す場面が多いので、今日の講演はとても考えさせられました。
 自分はいつも話すだけで自己満足をしていたような気がします。

西湘 母 女性教職員

匿名 C
 よかったです。前の席だったので、じっと目を見つめられ,とまどってしまいました。
 人の話は目を見て、大きな声で。なかなか難しいです。

西湘 母 女性教職員

匿名 D
 「話す・聞く・思い描く」という、毎日の生活の中に大切な教育の根っこになる話を
おもしろく話していただき、大変勉強になりました。
 また、[ぞろぞろ]を一席。本当におもしろく、日本の話芸のすばらしさを実感しま
した。これからもお元気で御活躍ください。

西湘 母 女性教職員

匿名 E
 子供たちの想像力の欠如を日ごろ感じていましたので、楽しく笑いながら、ぴったり
の話を聞かせていただきました。
 ありがとうございます。

西湘 母 女性教職員

匿名 F
「話す・聞く」ことが国語の学習の中でも重視されているとき、適切なテーマの講演を
していただきました。
 話して聞いて思い描くことは、人と人との関わりを作るうえでも大切なことと思いま
す。これから改めてその視点から生活を見直してみたいです。
 最後の落語、最高でした。

西湘 母 女性教職員

匿名 G
 明るい雰囲気で話をしていただいたので、のめりこんで聞くことができました。
 正しい日本語、日本語の歴史みたいなものをわかりやすく説明していただけて、とて
も勉強になったと思います。
「思い描く」、確かにこの力が子ども達に足りていないと思うことが度々ありましたが、
それをどうやったらはぐくみことができるのかまで考えたことがなかったし、ましてや
その原因の一部が教員(おとな)の言い方にあったのかと知って驚きました。
 これからは「聞いた後、どうなるか想像してごらん」と一言付け加えられればいいな
ぁと思います。是非やってみます!

西湘 母 女性教職員

匿名 H
 さすがでございます。話のプロ、ひきつけられました。
 人として生きること、人と人がつながること、その手立て、秘訣のようなもの、基本
的なものを思い起こさせていただきました。
 ありがとうございました。

西湘 母 女性教職員

匿名 I
 わかりやすいお話でした。
 子どもたちと大きな声で目を合わせて、心を通わせて授業をしたいと思います。
 元気をいただきました。楽しい落語もありがとうございました。
 土曜の午後にホッとした時間を過ごすことができました。
 このような講演、いいですね。

西湘 母 女性教職員

匿名 J
 見る事=観察力も大事なんだけど、と思いながら、テレビの弊害は確かにあるなと思
いました。
 話しっ放し、聞き流し、痛感しました。
 ライブの落語、間や動作、声色……。文字では味わえない物です。子供たちに言葉の
意味やおかしみをぜひ体験させたいですね。

西湘 母 女性教職員

匿名 K
 落語[ぞろぞろ]で心がほかほか温まりました。
 暗いニュース、凶悪なニュースばかり伝わる子ども達の耳に,こんなほのぼの心温ま
るお話を届けてあげたいなという思いでいっぱいになりました。
 日本人は昔話やこんな落語で心豊かに育てられてきたはず。懐古的になるわけではな
いのですが、そういう育み方をしたいです。

2006・5・6 UP




「東京都学校教育相談研究会」夏期講座研究大会
講師  三遊亭圓窓
「落語とコミュニケーション能力の育成」

会場 きゅうりあん小ホール(JR大井町駅下車1分)
日時 04年8月16日(月)13:30から16:00
圓窓の独り言

「この東京都学校教育相談研究会の会長さん、浅井是子先生は調布市立第二小学校の
校長で、縁あって、あたしを講師に選定してくださった。
 どなたかに『そういう講演には圓窓がいいよ』って、言われたらしい。口コミって
やつですね。マスコミって、巨大な化け物みたいなもんですが、口コミもどうしてど
うして。マスコミにスケールの大きさは適いませんが、口コミも立派に機能を発揮し
て、良いことも悪いことも伝播しています。
 新宿の末広亭までご足労していただいて、ついでに高座も鑑賞してくださった。そ
のあと、近くの喫茶店で打ち合わせをしたんですが、あたしは真面目で芯の強い女性
と見ましたが、間違いないでしょう。
 その先生、『昔はよく寄席へ行ったもんですが、忙しくなってからはご無沙汰で、
今日は昔に帰ったようです』と。『校長になって、心身共に疲れ果て、病に苦しみま
した』と真剣に話しかけてくださったが、あたしはその姿勢に心を打たれました。
 後日、先生より心温まるお礼の手紙をいただいたんです。
 それをここに披露いたします。もちろん、承諾はいただいております」



浅井是子先生から圓窓への手紙


 毎日暑い日が続いておりますが、夜には秋を告げる虫の音が聞こえます。早く涼し
くなってほしいと思います。
 それでも、オリンピックの金メダル獲得のニュースはうれしくて、ついテレビにか
じりついたりしています。
 過日は東京都学校教育相談研究会の夏期講座でご講演戴きまして、誠にありがとう
ございました。
 師匠の熱演に笑ったり胸躍ったり目頭が熱くなったり、本当に心騒ぐひとときでし
た。
 中でも、わたしは師匠の力強い話し方に強く心を打たれました。いくら話家(字が
違いますね)噺家、咄家……、話すことがプロだとしても、相手に理解してもらうた
めにここまで熱くなれるものだろうか。思わず師匠のお歳を計算してみたりしました。
文字通り私には師匠が命をかけていると思いましたし、命を削っているとも思いまし
た。
 私は江戸っ子で話し方がきつい上に話し方がとても下手です。それでも年に何回か
は上手くいったと思うことがあります。それは原稿を書いて読んでみて、あと、また
声に出して読み上げの練習した時に限っているようです。その作業をした中のほんの
ひと握り、自分なりに満足するのですが、それをしない大部分は、読んだ人から「何
を言いたいのかわからない。」とまで言われてしまいます。
 個人的にも本当に勉強させて戴きました。ありがとうございました。
 さて、師匠が何回も何回も最後のまとめにも言ってました、「話す・聞く・思い描
く」ですが、根底には人としてわかり合うということがあると思います。話すことで、
聞くことで、思い描くことで、心と心のふれあいがなされる。今は話すことも聞くこ
とも思い描くことも皆不得手になっているから、コミュニケーションを通して相手を
理解することなど出来ないと思います。
 もしかしたら、すでに理解してもらいたいなんて思っていないかもしれません。若
者の「そうっすか。」という言葉も「本当にそう思います。」「果たして本当にそう
なのでしょうか。」という相反する言葉が含まれていて、どちらにもとれ、どちらと
も意思表示をしない便利な言葉かもしれません。
 私も幼い時にタンスの上にあったラジオにかじりついていました。時には落語も聴
きましたが、幼い時に聞いていた「ヤン坊 ニン坊 トン坊」という猿の兄弟の物語
や「お話出てこい」は今でも主題歌が歌えます。
 教育のプロである私たちはもっともっと真剣に人づくりについて語るべきであり、
実践すべきと思います。そうです。師匠の様に命削って、命かけて。
 教職もあと2年と7ヶ月になりました。基本的にダラダラ暮らすことが大好きな私
は、師匠の様な一本筋の通った規範がありません。弟子どころかファンの一人になら
れても師匠がイライラすることばかりと思いますが、おつき合いははじまったばかり、
どうか出来の悪いファンこそお見捨てなきようお願いします。
 正式には都相研としてアンケートをまとめてお送りします。
 お目文字の日を楽しみに。かしこ。
 平成16年8月19日。
 三遊亭圓窓師匠様
浅井是子
2006・4・22 UP